Category Archives: Research

簡易型咬合力測定装置の開発とその応用に関する研究

子供の咬合力増強手段として,チューブを適切な力とリズムで噛む咀嚼トレーニングの実施が推奨されている.しかし,子供にトレーニングを継続させるのは容易ではなく,保護者が常に監視することも難しい.そこで,咬合力を測定・記録できる家庭用チューブ型咬合力測定装置を開発し,次いで計測した咬合力を入力としたシリアスゲームを作成した.本ツールにより,子供が適切な噛み方で楽しくトレーニングできることを目指す. Publications: 青木辰磨,櫻井翔,広田光一,野嶋琢也, “簡易型咬合力測定装置の開発とその応用に関する研究”, 第28回日本バーチャルリアリティ学会大会予稿集,3D2-05, 2023.

Parablade:Augmented Sports化したチャンバラ

剣道やフェンシングをはじめとした剣術競技では,有効部位への一撃を判定にとる試合ルールや間合いを読みあう駆け引きが特徴となっている.一方で体格による的の大小や試合における瞬間的な動作・判断は身体能力や経験に頼るところが大きく,体格差・身体能力差・経験量によるプレイヤー間の差が大きくなりがちである.そこで本研究ではチャンバラに体力や攻撃力をはじめとした4つのバーチャルパラメータ(VP)を導入し,身体運動能力をバーチャルに補えるようにした競技 Parablade の提案を行う.本研究ではParabladeの初期段階として,チャンバラにおけるVP の付与がユーザの戦術に及ぼす影響を調査するとともに,VP を実際の競技で運用するうえで必要となる,マイクを用いた模擬刀による身体への衝突判定技術の開発を行った. Publications:

Electrical stimulation on periodontal ligament

Sensory information, such as the texture and feel of food, is essential for a rich eating experience. These sensations are mainly generated based on tactile information from the masticatory muscles that move the jaw and the periodontal ligament at the teeth’ root. While there have been many studies on the information from the masticatory muscles and many interfaces that utilize this information, there is not much knowledge on the periodontal ligament. Tactile information from the periodontal ligament is a source of information that significantly affects mastication. Therefore, to elucidate the relationship between tactile information from the periodontal ligament and masticatory behavior, we aim to develop a technology to generate individual

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Grutio: 嚥下感覚提示デバイス

Grutioは実際に何かしらの飲食物を嚥下することなく,何かを飲み込んだ感覚を提示することができるデバイスです.食事は人間にとって,栄養補給という面と同時に, 嗜好的な食事,他者とのコミュニケーション,儀礼的 な食事など,社会的な側面も持っています.そのため,食事は人間の生活において重要なものです.Virtual Reality分野の研究において,飲食のVR再現やVRによる飲食物の変化は多く行われている研究ですが,殆どが実際に何かを口にする必要があるものでした.本研究では,通常何かを口にし,嚥下反射を起こす必要がある嚥下感覚を,外部からの皮膚刺激により提示する手法を提案・開発しました. Publications Izumi Mizoguchi; Sho Sakurai; Koichi Hirota; Takuya Nojima, “Grutio: System for Reproducing Swallowing Sensation Using Neck-Skin Movement”, IEEE Access ( Volume: 9) Page(s): 105297 – 105307 特許公開中:特開2018-117682,感覚提示装置

MSAP:Make Spectators to Approach Players

Augmented Dodgeball とは,ドッジボールに生命力や攻撃力等の,バーチャルパラメータ(VP)を導入した競技である.観客は選手・VP を同時に見て,競技を楽しむ.しかしこれまで,VP はフィールド中央のスコアボードに表示されるのみであり,選手との同時視認が困難であった.そのためゲーム進行状況の判断が難しく,観客が十分楽しめるとは言い難い状況であった.そこで本研究では,選手に VP を重畳表示し,両者の同時視認を可能とする AR システムを開発した. Publications: 安原新,東将大,櫻井翔,広田光一,野嶋琢也, “Augmented Sports における観客に向けたプレイヤ情報提示システムの開発”, 第23回日本バーチャルリアリティ学会大会予稿集,12C-7, 2018.  東将大,Tim Schewe,Rebane Kadri,野嶋琢也, “Augmented Dodgeballにおけるプレイヤ情報管理および観客向け情報表示”, 第3回超人スポーツ学術研究会,SHS017-02, 2017.