Monthly Archives: October 2023

簡易型咬合力測定装置の開発とその応用に関する研究

子供の咬合力増強手段として,チューブを適切な力とリズムで噛む咀嚼トレーニングの実施が推奨されている.しかし,子供にトレーニングを継続させるのは容易ではなく,保護者が常に監視することも難しい.そこで,咬合力を測定・記録できる家庭用チューブ型咬合力測定装置を開発し,次いで計測した咬合力を入力としたシリアスゲームを作成した.本ツールにより,子供が適切な噛み方で楽しくトレーニングできることを目指す. Publications: 青木辰磨,櫻井翔,広田光一,野嶋琢也, “簡易型咬合力測定装置の開発とその応用に関する研究”, 第28回日本バーチャルリアリティ学会大会予稿集,3D2-05, 2023.

Parablade:Augmented Sports化したチャンバラ

剣道やフェンシングをはじめとした剣術競技では,有効部位への一撃を判定にとる試合ルールや間合いを読みあう駆け引きが特徴となっている.一方で体格による的の大小や試合における瞬間的な動作・判断は身体能力や経験に頼るところが大きく,体格差・身体能力差・経験量によるプレイヤー間の差が大きくなりがちである.そこで本研究ではチャンバラに体力や攻撃力をはじめとした4つのバーチャルパラメータ(VP)を導入し,身体運動能力をバーチャルに補えるようにした競技 Parablade の提案を行う.本研究ではParabladeの初期段階として,チャンバラにおけるVP の付与がユーザの戦術に及ぼす影響を調査するとともに,VP を実際の競技で運用するうえで必要となる,マイクを用いた模擬刀による身体への衝突判定技術の開発を行った. Publications:

修士課程の青木辰磨さんが日本バーチャルリアリティ学会大会2024にて口頭・ポスター発表ならびに技術・芸術展示を行いました

2023年9月12日~14日にかけて東京たま未来メッセにて開催された,日本バーチャルリアリティ学会大会2024において,修士課程1年の青木辰磨さんが口頭・ポスター発表ならびに技術・芸術展示を行いました。咀嚼訓練のための簡易型咬合力計測装置の開発とその応用に関する発表です。 Click to access 3D2-05.pdf

広田研・野嶋研有志チームによる「噛み飛口機~口腔機能トレーニングゲーム~」がU☆PoC2023にて協賛企業賞を受賞しました

2023年9月22日に行われた,U☆PoC~UECアイディア実証コンテスト~2023表彰式において,広田研・野嶋研の有志で取り組んだ作品「噛み飛口機~口腔機能トレーニングゲーム~」が,アフラック生命保険株式会社様による協賛企業賞を受賞しました. 「噛み飛口機」は,口腔機能のトレーニングを目的としたコンテンツです.近年,口腔機能に関する病気が問題視されています.そこで,口腔機能に関わる複数の動作を測定可能なマスク型インターフェースとそれを活用したシリアスゲームの開発に取り組みました.ゲームでは,マスク型インターフェースから取得した唇や咀嚼の動作を入力として,紙飛行機を移動させてリングをくぐり抜けたり,鳥になって食べ物をかみ砕いたりしながら得点を稼いでいきます. 参加メンバー◎西田 直人(野嶋研),印 文斌(広田研),上島 芽久(野嶋研),江夏 康平(広田研),賈 志豪(野嶋研),岳 宇杰(広田研),金 佑相(野嶋研),寺口 文香(野嶋研),中谷 信吾(広田研),林 子鈞(野嶋研),楊 智麟(広田研) U☆PoC2023プロトタイプ審査会の様子はこちら↓https://www.uec.ac.jp/research/alliance-activity/r-day/2023/contest.html U☆PoC2023表彰式の様子はこちらから↓https://www.uec.ac.jp/research/alliance-activity/r-day/2023/contest_2023.html U☆PoC2023の概要はこちら↓https://www.uec.ac.jp/research/venture/contest.html ※本記事は広田研究室HPと並列に掲載されています.http://www.hirota.lab.uec.ac.jp/news/kamihikouki_upoc2023/