Smart Hairの女子技術教育応用
歴史的に見てSTEM分野に女性はとても少ない.川村らの研究によれば,いわゆる理科離れは中学生くらいの年代の物理科目に対する拒否感という形で顕著に表れており,小学生の間では理科離れはそれほど目立っていないことが判明している[1].村松は女子学生の技術やものづくりに対する興味関心を高めるために進路を考え始める中学生段階やさらにはその前段の小学生段階における啓発活動が有効であると主張している [2].小学校における授業の中で,エンジニアリング領域に最も近いのは理科と図画工作である.そこで本研究では,授業で扱いやすく女子が好む要素が伴う素材という点を重視した女子児童のための初期技術教育基本ツールの開発を目指す.