口腔は話す,食物を摂取するという生きることに直接関与する器官であり,人間らしさを表す代表的な器官として重要な役割を担っている.しかし,これらの筋肉は,加齢,あるいはダウン症のような特定の疾患により,筋力が低下し,例えば摂食・嚥下機能低下や,構音障害等のさまざまな問題を引き起こす.特に,嚥下機能の低下は,誤嚥性肺炎の原因のひとつとなり,注目されている.本研究ではSITAを利用し,健常者を含めた幅広い年齢層の人を対象として,一人で,かつ衛生的な環境で継続的に舌や口のトレーニングを可能とする,口腔筋トレーニング支援シリアスゲーム,「スカッチュ」の開発を目指す.また高齢者施設における評価実験にて,スカッチュのプレイによって口腔機能改善効果があることを確認した.
Squachu Rule
1. 舌を左右に動かして、ラケットの位置を操作
2. キスをするように、「チュッ」の動作でボールを打ち返します
3. タイミングよく打ち返す事で、高得点を狙いましょう
Chu(Kiss) = Smash ♥ Smile = Retry ♥ Moving Tongue = Run
Publications:
- Takahiro Ando, Ayano Masaki, Qing Liu, Takafumi Ooka, Sho Sakurai, Koichi Hirota, and Takuya Nojima. 2018. Squachu: a training game to improve oral function via a non-contact tongue-mouth-motion detection system. In Proceedings of the 2018 International Conference on Advanced Visual Interfaces (AVI ’18). ACM, New York, NY, USA, Article 26, 8 pages. (ACM DL)
- 正木絢乃,安藤貴広,柳青,広田光一,野嶋琢也: スカッチュにおける認識安定性向上に関する研究,第21回日本バーチャルリアリティ学会大会予稿集, 31C-06,2016.
- 正木絢乃,柳青,宮内将人,木村尭,野嶋琢也: スカッチュ:口腔筋トレーニング支援を目的とするシリアスゲームの開発, 日本バーチャルリアリティ学会誌, Vol.21, No.2, pp. 243-250,2016. (PDF)
- 柳 青, 正木 絢乃, 野嶋 琢也, 宮内 将斗:スカッチュ:SITAシステムを利用したスポーツゲームの開発,第20回日本バーチャルリアリティ学会大会予稿集,33C-02, pp.449-452, 2015.(PDF)
Media:
- 世界ゆるスポーツ協会,スカッチュ,Web Page
- AdverTimes, “テクノロジーは、スポーツ用品だ。”, URL, 2016/7/2
- エキサイトニュース, ”舌で動かし、チュッ!とスマッシュする「スカッチュ」”, URL, 2016/5/22
- 日経産業新聞,電通大・技術応用し健康ゲーム, 2016/4/8
- SENSORS(日本テレビ), 2016/3/6
- ホビーの楽園(少年サンデー), 2015/11/18
- ランク王国(TBS) , 2015 /10/24
- おはよう日本・関東甲信越(NHK), 2015/9
- 週刊KODOMO新聞(読売新聞夕刊),楽しく「ゆるスポーツ」, 2015/7/25
Event:
- ゆるスポーツ運動会2016, 2016/5/21
- J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2016, 2016/5/14
- SENSORS IGNITION 2016, 2016/2/26