A new cockpit display system using tactile information was proposed. A 6×4 pin-array-type tactile display device was mounted on an aircraft control stick, and provides a pilot with altitude tracking cue. Results of preliminary pilot-in-the-loop simulation demonstrated that this system could support a pilot in maintaining an assigned altitude with only partial reference to altitude and/or vertical speed instrument indications.
航空機の飛行方式には,計器飛行方式と有視界飛行方式の二種類の飛行方式があります.このうち有視界飛行方式の場合,パイロットは,コックピット内の計器と窓外視界の監視を同時に行うことによって,機体の状態やナビゲーションに関する情報の取得,および周辺空域の安全確認を行っています.通常であればパイロットはこういった操作を問題なくこなすことができますが,例えば離着陸やホバリング救助・捜索など特定のタスクを行う場合,悪天候や機体の故障など飛行条件,あるいはそれらの条件が重ね合わさるような状況では,パイロットの視覚的な作業負荷が通常よりも上昇し,計器や窓外視界からの情報の円滑な取得が容易でなくなる事があります.我々はこのような問題に対して,パイロット指先の皮膚感覚を通じた飛行情報の呈示による解決を提案しています.パイロットがその指先から直接操縦に必要な情報を取得することで,「計器情報は指先から,飛行空域の安全確認は目視で」行うことが可能となり,パイロットの視覚的な負荷を軽減することが可能になると考えられています.
Publications:
- 野嶋琢也, 舩引浩平: 皮膚感覚を通じたパイロットへの飛行情報呈示に関する研究, ヒューマンインタフェース学会誌, Vol.9, No.1, pp.1-8,2007. (PDF)
- Takuya NOJIMA, Kohei FUNABIKI, “Cockpit Display Using Tactile Sensation”, proceedings of 1st World Haptic Conference, pp.501-502, 2005. (PDF)
Patents:
- 野嶋琢也, 舩引浩平, 「皮膚感覚操縦支援装置」, 特許第4124367号(2008/05/16)