母音発声時の口唇形状は古くからインタフェースとして着目されており,その認識・応用手法について研究がなされてきた.しかしその多くは福祉を念頭においた発話認識や機器操作のためのインタフェースであり,エンタテインメントへの利用は少ない.人間は幼児期より,唇を発話のみならず食事や感情表現など様々な場面で動かしており,その形状の自由度は極めて高いと考えられる.そこで本研究では,任意の口唇形状を,エンタテインメントのためのインタフェースとして利用することを目指す.本発表ではまず口唇の開閉をインタフェースとして作成したエンタテインメントシステムについて報告する.
Publications:
- 竹山峻平, 佐藤俊樹, 野嶋琢也:くちびるエンタテインメント, 情報処理学会研究報告, Vol.2010-EC-17, No.1, pp.1-6, 2010. (PDF)
- 竹山峻平,佐藤俊樹,野嶋琢也:くちびるによるゲームインタフェース,第18回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS 2010), pp.137-138,2010. (PDF)